【映画】“宇宙人ポール”(頭のデカいマッチ棒)
面白いので、計5回は見た。
SF映画やドラマのパロディ、ネタ、愛がいっぱい詰まっていた...と自信持って言い切れないのは、私はSFそんなにに詳しくないので「え、今の何...わかんね...」みたいのも何度だってあったよ、とほほ。
そんな私でも楽しめた、この映画。
SFオタクの小説家のクライヴ(ニック・フロスト)と、イラストレーターのグレアム(サイモン・ペグ)が、レンタカーで2人、UFOの跡地巡りをしている道中、ポール(声セス・ローゲン)と名乗る宇宙人に遭遇し、ポールを宇宙に帰してあげるために一緒に旅するストーリー。
宿先で出会ったルース(クリステン・ウィグ)という女性も加わり、グレアムとルースのラブストーリーも展開する。
主演の2人、サイモン・ペグもニック・フロストも、この映画で初めて見たのだけどすっかり好きになって他出演作も漁ったよ。愉快な2人である。
ルース役のクリステン・ウィグも初めて見たんだけどサイモン・ペグの股間つかんだりして普通の女優さんじゃやらないだろって感じで面白い。クリステン・ウィグは、サタデーナイトライブ出身のお笑いの人で人気があったそう。映画もあるので追い追い見ていこう。
ルースは進化論を否定しているキリスト教の信者なんだけどポールに改心させられ、影響されて、汚い言葉を覚えていくのが腹痛かった。最初は汚い言葉に不慣れで、ハズしている。
ポールは“力”を持っていて、死んだ鳥を生き返らせる場面があるんだけど、手をパンってやってお参りみたいなのをしてから祈るのがおかしく、それを人間に応用するときも同じことやるのが面白かった。ルースは片目に障害を持っていて、その目を治そうとする時も手をパンとやったけどおまじないかなんかか? よっこらしょって重い腰あげるみたいでいい。まあ生き物を生き返らせるのは大仕事だよね。
ポールは目がデカくて瞬きとか目つぶるとき、ウィンクするとき、すごい可愛かった。目、キラキラしてっし! 頭のデカいマッチみたいで長く、グミみたいでぷよっとしてるのもいい(触ったわけじゃないが)。お尻(生尻)振って見せたりもするし、悪ガキじゃん。
あと、ポールを見るとよく人が気絶するんだわ。私も出会いたいなぁ。気絶はしないだろ。普通に仲良くなりたいもんだ。
クライブとグレアムは、仲の良さからホテルでルームサービスの人にゲイと間違われ、ポールにも間違われる。ポールがクライヴに「お前らゲイなの?」ってなかなか聞けず、遠回しの描写で聞いてるとき擬音使って聞いてて、こちらは色々想像してしまう。
小ネタというにはデカすぎるけど、スピルバーグが声で出演していて『E.T』の裏話をしていて「ホントかよ!」。
ポールたちを追っかける捜査官の1人でハガード(ビル・ヘイダー)って人が、一見カッコいいんだけど、怖い顔をすればするほど、小さいミスタービーン風の表情が出ていてニヤけた。
ビル・ヘイダーもサタデーナイトライブの人らしくYouTubeでクリステン・ウィグとコントやってたのを見た。映画とはまた違うかもしれない印象。
ずっと無線だけでしゃべってた、黒幕“ビック・ガイ”が実は、シガニー・ウィーバーで最後に大物が登場したのに、あっけない消え方(死に方?)をしていて物足りなかったな。いや1回死んでると見せかけて復活したところを、上から有無を言わせず、宇宙船で踏み潰したんだからいいのか。
『glee』のスー先生、ジェーン・リンチが“パット・スティーブンス”役で出ていたんだけど、パット・スティーブンスって誰? これだけは検索しても分からなかった。悔しい。
宇宙人ポール役のセス・ローゲンの声がとにかく良いんだよ。セス・ローゲンもこの映画で知って他の作品も見てみたけど「あ、ポールだ」ってポールの声の印象しかなくて、他の映画が身に入らなくなる。出会う順番って大事(!?)。
映画は20代のとき1番よく見た。30代はお休みで40代でまた復活。楽しい映画を見ると、まだまだ人生捨てたもんじゃないと思える。
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